各地の米軍基地周辺などで検出が続く有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」について、西村明宏環境相は2日の記者会見で、年明けに有識者会議を設置し、健康影響や水質管理の目標値について議論すると明らかにした。PFOSは泡消火剤などに含まれ、発がん性が疑われる。沖縄県は米軍由来の可能性が大きいとみているが、汚染源との因果関係の調査は「想定していない」(環境省水・大気環境局)という。
沖縄県では米軍の嘉手納、普天間両基地周辺のわき水などから高濃度の検出報告が続き、県は基地内に汚染源がある可能性が大きいとみている。県は県や関係市町村による基地内への立ち入り検査を求めているが、日米地位協定の問題があり実現していない。
泡消火剤を管理する米軍基地や空港周辺など143地点を対象にした2020年度の同省調査では、12都府県21地点で暫定目標値(PFOSなどで1リットルあたり計50ナノグラム)を超える値を検出している。
市民団体が6~7月に沖縄県…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル